ウォーミングアップでトレーニングが変わる!時間を割いてでも行うメリット
ジムに行くとすぐマシンに座ってトレーニング。限られた時間を有効活用するためにも、ウォーミングアップは最小限にしてトレーニングを始めるという人も多い。 【動画】トレーニング前に!最低限行っておきたいウォーミングアップ10選 軽い重量で簡単な動きをチェックするだけで、なかなかウォーミングアップに時間を割く人は少ないと語るのはパーソナルトレーナーの林健太さん。 「もちろんトレーニングは大切ですが、ウォーミングアップでその質は大きく変わります。行う種目や休憩時間などをうまく調整して、10~15分程度でも行うようにしてみてください。競技やトレーニング内容にもよりますが、特にボディメイクなどを目標に高重量を扱ってトレーニングを行う人には必須です」 とは言うものの、ウォーミングアップに関する研究は多く存在しており、どこまでの効果が見込めるかはまだ明確になっていないのも事実。 ただ最も大切なことは、自身のパフォーマンスやトレーニング結果にどう結びついていくかを考えて取り入れること。 「長時間の静的ストレッチは筋力の低下につながるなどの懸念もありますが、正しいウォーミングアップは体温や直腸温を上げ、神経伝達速度を上げてくれます。特に寒い日はウォーミングアップを欠かさないようにしましょう」 お話を伺ったのは:林健太 NESTA公認トレーナー SIXPAD WAVER 幼少期よりプロレスラーに憧れ、中学生の頃からジムに通い始め、高校・大学はアマチュアレスリング部に所属。卒業後、一度は就職するもプロレスラーの夢を諦めきれず2011年プロレスリング・ノアに入門。練習中の怪我により選手としてデビューすることはできなかったが、トレーニングを続けることで心身のモチベーションを維持し続けたことがきっかけでトレーナーとしての活動を始める。
①血流アップによる筋肉痛予防
トレーニング後の筋肉痛を早く治す方法をよく聞かれるという林さん。 頑張った証として心地よい反面、早く治してまたトレーニングを再開したいと焦る気持ちが湧いてくる。 「筋肉痛があるから体を動かさないという人も多いですが、老廃物を流す上では軽く体を動かす方が理想的です。筋肉痛になってからの対処ではなく、筋肉痛になる前の予防法としてウォーミングアップは大切です」 運動前のストレッチは、運動後に比べると痛みの軽減効果は少ないものの、全身の血流を上げることで老廃物が滞留しにくく、怪我予防やパフォーマンス向上など二次的な効果も十分に期待できる。 次のトレーニングまでのサイクルを整え、運動を習慣化するという意味でもウォーミングアップにかける時間もトレーニングの一環として十分に確保するようにしよう。