企業の課題、学生と議論 セイコーエプソンと諏理大がグロースチャレンジ
セイコーエプソン(長野県諏訪市)と公立諏訪東京理科大学(茅野市)は25日、地域企業が抱える課題の解決に向け、学生と企業がともに議論してアイデアを生み出すイベント「グロースチャレンジ2024」を同大学で開いた。同大学などの学生約130人と、諏訪地方を中心とした11企業・自治体が参加。チームごとにアイデアを出し合い、まとめた提案を発表した。 学生、教育機関、自治体、企業をつなぎ、学びと連携の場を創出しようと2022年から行い3回目。今回は同大学、信州大学、エプソン情報科学専門学校の学生と、製造業や宿泊業などの企業、諏訪市、茅野市が参加した。企業や自治体が挙げた課題の中からテーマを絞り、学生が希望するテーマを選んで20チームに分かれて検討を深めた。 このうちミクロ発條(諏訪市)が挙げたテーマ「新工場のエントランスに作るミクロカフェを街の人気店にしたい」では、▽一般の人が入りにくい▽営業時間が平日しかない▽スタッフの人数が少ない―という課題に対する解決策を議論した。 検討したチームは、割引付きチラシの配布、期間限定商品の考案、定休日に場所を提供した土日の有効活用、手軽に作れるメニューの販売などを提案。同社担当者は講評で「たくさんのアイデアが出てチームワークよく取り組んでくれた。皆さんのアイデアを生かして地域に開かれた入りやすいカフェを作りたい」と伝えていた。 6月には改めて参加者を募り、今回のアイデアを基に課題解決に向けた実現方法などを考え、企画化する2日間のイベントを開く予定。