病院職員の残業代不足、1億円超にのぼる見通し…いつから過少だったかは不明
職員1人の残業代が過少だった問題で、公立小浜病院(福井県小浜市)は、4~12月の不足額が病院全体で計約1億2780万円にのぼるとの見通しを示した。過少だった職員には、速やかに追加支給するとしている。
同病院は9月に敦賀労働基準監督署から是正勧告を受け、全職員計約630人への今年度の支払額を調査。10月までの勤務状況などから11、12月の残業時間を推計し、4~12月の不足分の見込み額を算出した。
職員の給与は60年ほど前に制定された公立小浜病院組合の条例に基づき支給される。だが、条例では誤って国家公務員用の計算方法が用いられ、地方公務員より残業代が低くなっていた。条例は繰り返し改正されたため、いつから過少だったかは不明で、昨年度以前については調査中という。
同組合は条例の改正案を組合議会に提出しており、来月中に採決される。