茨城・東海村役場に車で突入、54歳男に地裁が1110万円の支払い命令
茨城県日立市役所前広場と東海村役場に車が突っ込み、男女4人が重軽傷を負った事件で、東海村が車を運転していた日立市の無職益子泰被告(54)(殺人未遂罪などで起訴)に対して損害賠償を求めた訴訟の判決が13日、水戸地裁であった。佐々木健二裁判官は男に対し、約1110万円の支払いを命じた。 【写真】車が突っ込み、入り口が大きく破損した東海村役場
判決によると、益子被告は、1999年9月に発生したJCO臨界事故による被害を受けたため突入したと主張したが、佐々木裁判官は、役場への突入の違法性や損害額の判断には影響しないと結論づけた。
今回の訴訟で益子被告は請求棄却を求め、争う姿勢を示していた。