れいわ新選組の山本太郎代表（2024年撮影）

　緊急入院のため15日の衆院選第一声を中止していたれいわ新選組の山本太郎代表（49）が同日夜、「NHKニュース7」（午後7時）に生出演した。 　山本氏は、各党党首らが個別に質疑に応じる形式のリモートのインタビューに登場。今回の衆院選について「経済オンチから日本を取り戻す、そして災害大国ニッポンで、この国生きる人々を守る、それを問う選挙だと思ってます」と、13日の討論番組で石破茂首相に向けた言葉「経済オンチ」を再び持ち出しながら、真摯な表情で語った。 　また消費税廃止を訴えていることについて財源を聞かれると「財源は心配しないでください。もともと消費税はこの国に存在しませんでした。1989年以前は消費税なんてなかったんです。なぜ導入されたかというと、大企業や大金持ちに対して優遇するため、直間比率の是正が行われました。消費税をあげるために彼らの税率が低くなる、ということがずっと続いている」などと、よどみなく持論を展開。一瞬、言葉を詰まらせ、せき込む場面もあったが「失礼」とすぐに、そのまま話し続けた。 　獲得議席の目標を聞かれると「（現在3からの）倍増以上です」と明言。「皆さんの力を貸していただきたい。国会はすでに茶番です。ここに緊張感を持たせて、そして強い野党を作ったうえで、経済政策と、国会の中で本気で戦う野党が力を合わせて、そして本物の政権交代に向けていきたい、そういう考えです」とはっきりした口調で述べた。 　山本氏は4日夜、テレビ朝日系「報道ステーション」で放送された7与野党党首による討論会に生出演し、積極的に発言していた。ただ衆院選公示日の15日未明、緊急入院を発表。山本氏はその後、「退院しました。昨夜、発疹ができていることに気づき、そこからかゆみを伴って全身に拡大。救急で診察いただいた結果、アナフィラキシーの疑い。念の為、入院となりました」と報告し、「ニュース7」に出演することも告知していた。 　れいわは山本氏に代わり、櫛渕万里共同代表（56）が都内で第一声をあげた。 　「ニュース7」には他に、自民党の石破茂首相（67）立憲民主党の野田佳彦代表（67）日本維新の会の馬場伸幸代表（59）公明党の石井啓一代表（66）共産党の田村智子委員長（59）国民民主党の玉木雄一郎代表（55）社民党の福島瑞穂党首（68）参政党の神谷宗幣代表（47）も出演した。