プロドライバーでも気持ち悪くなる速さ…ヒョンデ「アイオニック5N」のサーキット専用モードはまさにF1レベルの緻密さでした【Key's note】
最適制御のおかげで決勝レースを走り切れる
予選モードは1周だけ速く走ればいいわけですから、発熱のことは気にせずにフルパフォーマンスを発揮するようにプログラミングされています。一方決勝レースでは、コンスタントラップが求められます。レースモードでは、バッテリーとモーターの発熱を監視しながら最適な出力コントロールをするというのです。これはもう、F1やWRCなどの世界選手権レベルですよね。 メーター内には、前後のモーターとバッテリーの温度が表示されています。それを目で追いながらスロットルコントロールするのも楽しみですが、クルマにすべてを委ねて走るのも都合がいいかもしれませんね。 ちなみに、「アイオニック5N」の「N」はヒョンデのトップパフォーマンスブランドの名称です。例えるならばBMWの「M」、メルセデスの「AMG」、アウディの「RS」ですね。 語源はニュルブルクリンクの「N」です。最近でヒョンデは難攻不落なニュルブルクリンクのレースに挑戦しています。そこでマシンを鍛えているのです。だからといって、レースモードを組み込んでいるなんて、想像もつきませんでした。素晴らしいです。
木下隆之
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