北九州市の老舗餅店は書き入れ時、買い物客でにぎわう…店主「新年も餅のように粘り強くいきたい」
年の瀬を迎えた30日、北九州市門司区の老舗「高石餅店」では、正月用の餅を買い求める客でにぎわった。 【写真】盛りつけが進むおせち料理
同店は創業116年。5代目店主の清藤貴博さん(36)によると、年末の1週間は計約3万個の餅を作り、年間売り上げの約4分の1を占める書き入れ時という。この日は清藤さんや従業員ら約10人が、午前7時から小餅やあん餅、鏡餅用の餅を次々に作り、軒先に並べていた。
小餅とあん餅を購入した同区の買い物客(68)は「雑煮にして孫たちと一緒においしくいただきます」と笑顔だった。
同店は31日まで営業するが、ほぼ予約でいっぱいだという。清藤さんは「もち米の価格が上がるなど大変なこともあるが、新年も餅のように粘り強く頑張っていきたい」と話していた。