「老眼を感じた時」でも快適に過ごす目のケア方法4選【薬剤師に聞いた】|美ST
3.老眼になっても快適に過ごすための目の労わり方
医師の診察を受けて老眼と診断された場合のおすすめのセルフケアや、目の疲れを感じた時の対処法を紹介します。
(1)メガネやコンタクトで矯正する 老眼と診断されたら、きちんとメガネやコンタクトレンズで矯正を。「老眼鏡をかけると老眼の進行が早くなる」といわれることもありますが、これは間違った認識。老眼は加齢現象であるため、どんどん進行していきます。進行度ごとに度数を変える必要があるため、見づらく感じたら眼科を受診しましょう。 (2)目に優しい環境を整える部屋を明るくすると目のピントが合いやすくなるため、目の疲労を緩和することができます。また、スマートフォンやパソコンを使う場合は、30cm以上距離を空け、顔全体を下げずに見下ろすようにしましょう。至近距離で姿勢が悪いままスマートフォンやパソコンを使うと目が疲れやすくなるため、適度な休息も大切です。 (3)目のストレッチをする老眼には目のストレッチもおすすめ。ピント調節機能に重要な毛様体筋や、眼球運動に重要な外眼筋を労わることができます。 (1)毛様体筋ストレッチ 手元を見たあとに、遠くの景色に視線を移し交互に見る。 (2)外眼筋ストレッチ 眼球を上下に10回、左右に10回、右回りに10回、左回りに10回動かす。 目のストレッチはメガネやコンタクトを付けたままでも気軽にできるので、習慣的に行ってみましょう。
(4)栄養素で目の疲れを摂る
目の疲労の改善を期待できる栄養素や食材もあります。 ■アントシアニン(ブルーベリー、紫イモ) 血流を促進し、目の緊張をほぐす。 ■ビタミンB1(豚肉、豆類) 充血や目の疲労を緩和する。 ■タウリン(イカ、タコ、貝類) 抗炎症作用、抗酸化作用があり、疲れ目を和らげる。
教えてくれたのは…
■「あんしん漢方」薬剤師 碇純子さん 薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)。神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。 編集/根橋明日美