西武どうする21日に株主総会 松井稼頭央監督が休養後も〝好材料なし〟テコ入れは逆効果、借金は最多「25」まで拡大
西武は16日のDeNA戦(ベルーナドーム)で4連敗。成績不振で松井稼頭央監督(48)が休養し、渡辺久信GM(58)が監督代行に就任して臨んだ交流戦でも4勝14敗で最下位と光明を見出せないまま、今週21日に親会社の株主総会を迎えることになった。 【写真】休養が発表されて球場を引き揚げる西武・松井稼頭央監督。ラフな格好がよもやの通告だったことを物語る 相手先発のドラフト5位新人、石田裕(中央大)に4安打95球で完封負け。渡辺監督代行は「いつものことだけど、先に点を取られてルーキーに余裕を持たせて楽に投げさせてしまった。交流戦でなんとか浮上のきっかけをというところでいったけど、なかなか投打もかみ合わず。主導権を握る試合が数少なかった」と苦渋の表情を浮かべた。 借金「15」だった5月26日に松井監督の休養が発表された際、OBの間では「親会社(西武ホールディングス)の株主総会を乗り切るための対策だろう」とささやかれたが、テコ入れは逆効果で借金は最多「25」まで拡大。渡辺監督代行は「交流戦はこれで終わりなので、いろいろ考えなければいけないところはある」と話すものの、コーチの配置転換や補強などの動きはなく、現有戦力のままリーグ戦再開を迎えることが濃厚な21日の試合前には、懸案の親会社の株主総会が行われる。 もはや株主を納得させるだけのライオンズ浮揚策は見当たらず、「若手の積極的な起用くらいしかアピールのしようがない」(球団関係者)。この日もスタメンの平均年齢は24・7歳で、年俸3億円の源田以外を除く9人の年俸総額は1億1380万円という格安打線だった。白旗を上げて残り80試合で若手の底上げを図る球団方針は、株主の理解を得られるだろうか。 (塚沢健太郎)