豪議会、中銀改革法案を可決 与党労働党が緑の党の支持確保
[シドニー 28日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)の改革法案が28日、議会を通過した。昨年の提言に基づく同法案は長らく可決に難航してきたが、与党労働党政権が緑の党の支持を取り付けた。 法案には中銀の理事会を金融政策担当と、人事や財務などを担うガバナンス担当に分けることなどが盛り込まれている。 金融政策を担う理事会は6人の外部メンバーを含む9人で構成される。ただ野党側は、与党が現政権に友好的な人物を任命するために利用する可能性があると難色を示していた。 中銀は理事会の開催頻度を減らす一方で時間を長くするなど、既に提言の一部を採用している。政策決定後の記者会見も開いている。 中銀は物価の安定と完全雇用という2つの責務を担う。中期的なインフレ目標は2─3%。