12年ぶりの選挙戦 名護市区 3候補者の訴え【県議選】
16日に投開票される沖縄県議会議員選挙。 定数2議席に3人が立候補したことで、12年ぶりの選挙戦となった名護市区にスポットを当てます。普天間基地の辺野古移設問題なども抱える地域で、候補者たちの訴えを取材しました。 【写真を見る】12年ぶりの選挙戦 名護市区 3候補者の訴え【県議選】 ■玉城県政を支持 山里将雄候補(現職) ▽山里候補・街頭演説 「県議会議員選挙、この名護市から私、山里将雄をですね、もう1度、県議会に送って頂きたい」 ▽山里候補が支援者と触れ合う 「うわぁ、元気」「元気ね」 名護市副市長を務め、前回の県議選で初当選した現職の山里将雄さん。社民、社大などの推薦を得て無所属での出馬です。 ▽山里候補の街頭演説 「え~最後までのご支援、宜しくお願いします。ありがとうございました。ゴホゴホ」 少し咳込んでしまった…そのわけは。 ▽山里候補と妻 「風邪気味」「声が枯れちゃってね。初日から声が枯れちゃって」 前回は無投票での当選。初の本格的な選挙に初日は力が入ったそう。 ー(記者)イベントの前の日は緊張するタイプ? ▽山里候補 「緊張しいですよ」 山里候補の政治的なスタンスはー。 ー(記者)玉城県政を支持していく? ▽山里候補 「はい。大きな部分ですので。当然そこは訴えていく。辺野古については反対していく」 前回に続き、与党として知事を支え、普天間基地の辺野古移設には反対の立場です。さらに掲げる公約がー。 ▽山里候補 「もう少し住民の生活に密着した課題に、もっと積極的に関わらないといけないと思っています。福祉とか、子育てとか。政策でもそういうことを中心に考えてやらせてもらっている」 辺野古問題に全力投球した1期目。2期目は待機児童ゼロに向けた保育士の処遇改善、子どもの貧困対策を掲げます。 ▽妻・小百合さん 「告示日からは1日(事務所に)いられるように。(夫の)1日1日が無事に終わればいいのかな」 体調を気遣う妻にも背中を押されて。2期目に挑みます。 ■玉城県政に対し中立 伊波勝也候補(新人) ▽伊波候補・選挙カーで演説 「沖縄県民、名護市民の健康を第一に考える伊波勝也。この度、県議会議員選挙に立候補いたしました」 小中学生向け学習塾の経営者で、今回無所属で出馬した伊波勝也さん。 ー(記者)1枚1枚貼るの大変ですね ▽支援者 「貼るのはいいけど、(掲示板の)場所を探すのが大変で」 政党などの支援はなく、マンパワーは少ないものの、移動中も伊波さん自らマイクを握り声を届けます。 玉城県政への立場は中立で、普天間基地の辺野古移設についてはあえて触れずワンイシューで臨みます。訴える公約はー。 「コロナワクチンに反対する伊波勝也。これ以上のワクチンを打ってはいけない」 ▽伊波候補 「ワクチンは、本来10年くらい時間をかけて開発するものですよね。それを短い時間で日本国民、そして世界中が接種してきたと。非常に危険な状態だと思うんですよね」 十分に治験は行われたのか、特に乳幼児への接種は危険なのではないか、と訴えます。 ▽ルートビアで乾杯する伊波候補ら 「きょうもお疲れ様。これは私の母が好きだったんですよ。ルートビアは」 兄の正実さんは弟の出馬を、名護市で12年ぶりの選挙戦となるきっかけの1つになったと評価します。 ▽伊波候補の兄・正実さん 「(弟の出馬は)価値があると思いますね。小学生中学生、街宣カーを見ると一生懸命手を振ってね。子どもたちが。選挙に関心を持つということは今までないことが起きていると感じる」 与野党で議席を分け合ってきた名護市区で、中立の立場として議席獲得を目指します。