アルファードの中古車をネットで探していたら「270万円」の中古車を見つけた!10年前の年式だけれど、走れれば問題ないですよね?
トヨタ自動車の「アルファード」は街中でもよく見かけるミニバンで、購入希望者も少なくありません。2002年に発売されて以来多くのモデルが市場に出回り、新車はもちろん、中古車を購入する選択肢もあります。 今回のケースでは10年落ちのアルファードを見つけた相談者が購入意欲を示していますが、年式が古い中古車を購入する場合は、事前に考慮しておくといいポイントがいくつかあります。 本記事では年式が古いアルファードの購入について、役立つ情報をご紹介します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
アルファードの中古車相場
アルファードの中古車相場を表1にまとめました。 表1
※筆者作成 11年落ちのアルファードならおおむね200万円以下で入手可能です。今回のケースのように10年落ちの2014年式であれば、200万円前後で販売されている中古車が多くあります。 相談者が発見したアルファード(2014年式)は270万円で販売されており、表1からすると割高に思えるかもしれません。 しかし、もしかしたら車両が非常にきれいである、走行距離が少ない、など、コンディションが優れているゆえにこの値段設定になっているかもしれません。年式が同じでもコンディションに大きな差があれば、価格の幅は広がるでしょう。 ちなみに諸費用ですが、2014年式アルファードの諸費用相場は9万円~15万円ほどのようです。270万円が車両価格である場合、諸費用がプラスされる点に注意しましょう。
中古車を選ぶときのポイントと注意点
今回相談者が見つけたアルファードに限らず、欲しい車の中古車を探しているときに、価格が非常に安いものが見つかる場合もあるでしょう。 値段のみを見ると非常にお買い得だと感じるかもしれませんが、中古車には一定のリスクがあることを踏まえる必要があります。覚えておきたいポイント・注意点をいくつかご紹介します。 ・故障リスクは相対的に高くなる 使用状況や保存状態にもよりますが、新車や比較的年式が新しいモデルと比べて、10年落ちの車は状態が悪くなっている可能性があります。 ・メーカーからの部品供給が終了しているおそれがある 10年ほど経過している車の場合、メーカーが純正部品を保存していないおそれがあります。万が一故障したときに、純正部品での修理が困難になることを予想しておきましょう。 ・数年後に税金が高くなる 環境負荷の大きい自動車には「重課」措置があります。具体的には、13年を超えるガソリン車やLPG車(ディーゼル車は11年)の重課率は、おおむね15%です。また自動車重量税についても、13年経過した車は割り増しになります。 年式の古い中古のアルファードは、新車や年式の浅い車よりもずっと安価で購入できる可能性があります。この点はメリットですが、状態の悪い車を入手してしまっては本末転倒です。 上記のリスクを考慮しつつ、状態のいい中古車を見つけられるよう、事前に車に関する基本的な知識を学んでおくようおすすめします。
10年落ちのアルファードは一定のリスクを考えて購入しよう
10年落ちのアルファードは安値で購入できるかもしれませんが、故障リスクや税金の割り増しなどデメリットも潜んでいます。支払いコストのみに集中すると、後々思わぬトラブルに巻き込まれるかもしれません。 状態のいい中古車を見つけられるよう、中古車の基本的なチェックポイントをおさえておくようにしましょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部