ひろゆきが「生活保護受給者に怒る人は低年収」と語るワケ
ひろゆき氏とひげおやじ氏の共著『あたらしい生き方』(扶桑社)は、無職の人々からの投稿を紹介するYouTubeコンテンツ「天下一無職会」から誕生した書籍だ。 生活保護受給者に対し「血税を無駄遣いしている」と憤る人々は少なくない。しかし、両氏は「自分の税金から生活保護費を支払っている日本人はどのくらいいるのか?」と疑問を投げかける。そんな二人が導き出した、無職や生活保護者に対する憤りの正体とは? 身につまされる思いになること間違いなしの対談を、同書内から一部抜粋・再編集してお届けする。あなたが納めた税金は、本当に生活保護費に使われていますか?
「生活保護費は税金だ」は、本当にあなたの税金か?
ひげおやじ:生活保護に対して「それ、俺らが支払った税金やで? 無駄遣いするな!」と言う人も出てくるよね。 ひろゆき:生活保護のお金を「俺の税金」と言える日本人がどれくらいいるのかと……。 ひげおやじ:それ言うかー。嫌だ、聞きたくない。僕の税金から生活保護費は出ています(笑)。 ひろゆき:もちろん、出している人はいる。でも、日本の国家予算が120兆円超えとして、国民を約1億人とすると年間一人当たり100万円以上の税金を納めていない人は、逆に言えばみんなお荷物。 ひげおやじ:まぁ、単純に計算するとそうなるのか。 ひろゆき:「俺が払った税金で食ってんだろ」というのは、自分がちゃんとそれ以上の税金を納めて、さらに余剰分が誰かの支払いに回されている人が言うべきだからね。1000万円の税金を負担している人なら、家族3人として300万円までが自分たちの税金。残りの700万円で生活保護費を払っていると言えるけど。年間に300万円の税金を負担していない人は一緒だよ。
自分の税金から生活保護費を出していない年収層
ひげおやじ:税金を300万円としたら……年収800万円くらい? ひろゆき:住民税と所得税を3割として240万円が税金。残り560万円を全部使って消費税を10%納めたとして税金が56万円。合計しても300万円弱。 ひげおやじ:つまり、専業主婦と小さな子どもを抱える人は、年収800万円ぐらいまでだと税金から生活保護費は出ていない。 ひろゆき:正確にはわからないけど、それを超えていない人は「俺の税金から生活保護費が」と言う資格はない。