「寒い夜だから~♪」心とカラダを温める「オニオングラタンスープ」の作り方
バターが少し溶けかけてきたら、玉ねぎスライスをドバッと。全体にバターがなじんだら、残り半量(15g)のバターを加えて、あめ色になるまで炒めます。
あめ色ってどれくらい? とよく聞かれますが、答えは下の画像くらい。これ以上黒くなると焦げっぽくなるし、これより薄いラクダ色ではまだ甘さが引きだせていません。
焦げるのを恐れて弱火すぎると一向に色づきませんので、ある程度の中火で、時々放っておいてはかきまぜる、くらいの感じがよろしいかと。
このあめ色玉ねぎに水、固形ブイヨンを加え、煮ていきます。
待つこと5分くらいかな……煮立ったら塩・胡椒で調味しますが、その間にやっていただきたいことがあります。
それはオニオンスープに浮かべるパンを焼くこと。
バゲットを焼くだけでもよいのですが、今回はちょっとひと手間かけて、生ニンニクをすりつけ、ガーリックトーストにしました。
トーストが焼けたら、耐熱容器にスープを入れ、上からシュレッドチーズをパラリ。トースターでチーズが溶けて焼き色がつくまで焼いたら、熱々「オニオングラタンスープ」の出来上がりです!
熱々の「オニグラ」をフハフハ……。合わせるならキリッと冷えた白ワインでしょうか。
まもなく春を迎えますので、このつかの間の寒さを存分に味わっておきたいものですね。
● 野本やすゆき (料理研究家)
東京・谷中で昭和初期から続く老舗寿司店「谷中 松寿司」に生まれ、現在、金・土・日曜のみ3代目として店を継承。“週末鮨屋”としても活動しつつ、わかりやすいレシピがTV、雑誌で人気の、いま注目の料理研究家のひとり。プロレス好き。 最近、YouTubeにて野本やすゆきチャンネルを開設。
文・編集/秋山 都 レシピ&調理/野本やすゆき 写真/吉澤健太