「恐れを抱き、技術的に限界」スペインに“完敗”の王者イタリアを母国紙が痛烈批判!「引き分け狙いで戦えばやられる」【EURO】
指揮官も酷評「まったく試合に入れなかった」
注目の大一番で、イタリアは手痛い黒星を喫した。 6月20日に行われたEURO2024グループB第2節で、イタリアはスペインに0-1で敗れた。スコアこそ0-1と最少点差だ。それも失点は後半に献上したオウンゴールだけだった。しかし、守護神ジャンルイジ・ドンナルンマの好守がなければ、もっと大差がついていておかしくない展開だった。 【動画】イタリアの痛恨オウンゴールでスペインが決勝点 スペインに20本のシュートを許したのに対し、イタリアのシュートは4本。枠内シュートは1本にとどまった。試合後、ルチャーノ・スパレッティ監督は「あまりにも彼らの方が強かった」と肩を落としている。 当然、地元からは厳しい声が寄せられた。『La Gazzetta dello Sport』紙は、採点記事で4.5点とチームを酷評。「引き分け狙いで戦えばやられる」と、妥当な敗戦だったと批判した。 「姿勢を誤り、恐れを抱き、技術的な限界があった。しばしば混乱。0-1という結果は不当というのが真実だ」 再三にわたるピンチを防いだドンナルンマは8点と高評価。「数えきれない奇跡の数々」を見せ、「我々には欧州最高の守護神がいる」と称賛したが、「それだけで足りないのは確かだ」と、再びチームへの不満をうかがわせている。 及第点がつけられたのは、ドンナルンマ以外では6点のアレッサンドロ・バストーニのみ。ジャンルカ・スカマッカとフェデリコ・キエーザ、途中出場のマテオ・レテギとアンドレア・カンビアーゾは4.5点だった。ジョバンニ・ディ・ロレンツォは4点だ。 また、同紙は指揮官にも5点をつけ、「イタリアはまったく試合に入れなかった」と指摘している。 「後半は議論を呼ぶ交代があり、サイドが広がりすぎ、重心は低かった。クロアチア戦前に熟考し、心理的にしっかり働きかけることが急務」 最終節のクロアチア戦で負けなければ、イタリアはグループ2位で決勝トーナメントに進出。だが、クロアチアに敗れた場合、アルバニア対スペインの結果次第では、グループステージ敗退の可能性もある。完敗した王者は、巻き返すことができるだろうか。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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