和歌山県第九合唱団 50回で歴史に終止符 団員や観客の減少で赤字続き
テレビ和歌山
年の瀬の風物詩となっている、和歌山県第九合唱団の第50回公演が、今日、和歌山市で行われ、合唱団は今回の公演を最後としてその歴史に幕をおろしました。 和歌山県第九合唱団第50回公演は、今日、和歌山市の県民文化会館大ホールで行われました。
合唱団は昭和47年に発足し、その年の12月に第1回の演奏会を開催して以来、コロナ禍のため中止となった令和2年と3年を除いて、毎年公演を行ってきました。 今年も小学生から80歳代まで130人の団員が、8月25日の結団式から今日の公演に向けて練習を重ねてきましたが、最近は団員や観客の減少に伴って赤字が続いていたことから、50回という節目の公演でその歴史に終止符を打つことになりました。 今日の公演では、指揮にドイツのブレーメン歌劇場で指揮者を務める杉本優さんを招き、京都市交響楽団の演奏で団員がベートーヴェンの『交響曲第9番』を歌いあげました。 合唱団の花光郁事務局長は「今回で最後となるのは残念ですが、演奏を聞いた人や参加してくれた人がいつか演奏会を復活させてくれる種となってくれれば」と話していました。
テレビ和歌山