速さとコスパに度肝! スバル・インプレッサ(初代) 特別仕様も多数 UK中古車ガイド
購入時に気をつけたいポイント
■ボディ 既に30年前のクルマだから、ガレージで風雨を避けてきた例を除いて、ホイールアーチやサイドシルなどにサビが出ていて不思議ではない。日本から輸入された中古車は、比較的サビが少ない例が多い。 深刻になりがちなのが、リア・ストラットタワー部分のサビ。1度完全に切り取って、全体を置換しない限り、本質的な修理にはならない。費用は安くない。 ■エンジン 定評のあるチューニングガレージ以外で手を加えられたエンジンには、過度のストレスがかかっている可能性がある。酷い場合には、ピストンへ損傷が出ていることも。 ビッグエンド・ベアリングやピストンからの異音がないか、しっかり調べたい。可能なら、圧縮比のチェックもしたいところ。ヘッドカバーやカムカバー・ガスケットからのオイル漏れば、珍しくない症状だ。 ■トランスミッション 新車の時から、急ぐと変速しにくくなることがあった。特にフェイスリフト前では、シフトレバーの動きに引っかかるような感触を伴う。走行時に5速から抜けてしまう場合は、トランスミッション後端のナットを増し締めすると治る場合がある。 ■サスペンションとブレーキ、ステアリング ブレーキキャリパーの固着は珍しくない。サスペンションは、ローダウンされているのが通例。傷んだブッシュ類は、ポリウレタン製への交換で、印象を引き締められる。 大きめのステアリングホイールと相まって、操舵は不自然に軽い。少なくとも、反応は正確で緻密だから、許容の範囲内だろう。 ■インテリア プラスティック製の内装は、経年劣化に強い様子。標準仕様の内装部品は、比較的簡単に見つかる。限定モデルの部品は、入手困難と考えたい。
知っておくべきこと
日本から輸入される中古車は、お買い得な例が多いが、英国仕様と異なる部分は多い。エンジンの最高出力のほか、タイヤの空気圧表記やサンバイザー裏の注記ラベルまで、細かな違いは多い。 日本仕様の場合、リアクォーター部分にラジオアンテナが装備され、リアパイパーも備わる。英国仕様のアンテナは、フロントピラー部分。リアワイパーは省かれている。 フェイスリフトの前後を見分ける違いは、ボンネットとフロントバンパー。ただし、見た目の違いは限定的。トランスミッションは、TY752ユニットから強固なケースのTY754ユニットへ置換されている。