伝熱管に穴、原電敦賀2号漏水で 保護皮膜材料の注入量半減が原因
日本原子力発電は1日、敦賀原発2号機(福井県敦賀市)で使用済み燃料プールの水などを冷やす系統から漏水があったことを受け、冷却器内を検査した結果、減肉した伝熱管2本に穴が開いており、内側の保護皮膜が剥がれて腐食していたと発表した。保護皮膜材料の注入時間を通常の半分に減らしていたことが原因とみている。 原電によると、皮膜材料の供給のめどが立たないとの情報を受け、2023年度後半の約2カ月間、通常1日1時間の注入を30分間に減らしていた。現在、皮膜材料の供給元は確保しているという。 冷却器内の伝熱管3096本のうち、107本でも減肉を確認した。穴の開いた2本とともに12月ごろ交換する。