トランプ氏一族企業、「大きな壁」で政権と活動分離と次男
Alexander Cornwell [アブダビ 10日 ロイター] - トランプ次期米大統領の次男エリック氏は10日、一族が運営するトランプ・オーガニゼーションについて、事業活動を米政府から隔てる「非常に大きな壁」を設けると述べた。 アブダビで開かれた暗号資産(仮想通貨)ビットコインに関する会議でロイターのインタビューに応じた。 トランプ・オーガニゼーションは大半の事業を米国内で展開しているが、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)など海外にもかなりの利権を持つ。 トランプ氏は大統領1期目に同社の所有権を保持したが、経営権は長男ドナルド・ジュニア氏とエリック氏に委ねた。 エリック氏は「当社に関係することと政府に関係することの間には非常に大きな壁が存在することになる」とし、「私はその義務を非常に真剣に受け止めている」と強調。「倫理的に非常に賢く、非常に責任ある」対応をすると述べた。 また、トランプ氏の今後4年の任期中も同社は成長を続けるが、各国政府と直接取引を行う可能性は低いとし、そうした取引は「おそらく利益相反だろう」と述べた。その上で、利益相反を回避するため法務チームが同社の取引を精査するとした。 会議で行った講演では、ビットコインは「金融革命」だとし、トランプ氏が米国をビットコインの首都にすると述べた。