“EMERGENZA2017”でプロのTAKUYAと最終決戦 異色のソロアーティストとは?
プロミュージシャンのTAKUYA(元JUDY AND MARY・ギタリスト)がアマチュアバンド日本一を決める『EMERGENZA2017』で決勝進出を果たした。「プロがなぜアマチュアのコンテストに出場できるのか?」「アマチュアの活躍の場を奪ってしまわないのか?」など、物議を醸している。 ともあれ7月8日に東京・渋谷のライブハウスで行われる決勝戦出場の13組は、そのプロにもまったく引けをとらない実力派ぞろい。その中で、バンドではなく唯一ソロで優勝を目指す異色の経歴を持つアーティストいる。
ソロで頂点を目指す、スネアカバーとは?
深く、体の奥深くまで浸透してくる、透き通ったハイトーンヴォイス。凛としたその声がギターと融合して幾重にもループされ、メロディーが紡ぎ出される。薄暗い会場で音の光が眩くはじけ、聴衆が歓声をあげる。 5月14日、東京渋谷で開催された『EMERGENZA2017』準決勝。札幌から参加したスネアカバーの斎藤洸(たけし)さんは、この日参加したほかの6組を圧倒的な得票で抑え、決勝進出を決めた。日本一を決める東京大会は7月8日開催。全国から選ばれた13組がドイツの本選、世界大会行きをかけて激突する。 国内戦でソロアーティストが決勝に進出するのは、スネアカバーが初めて。日本のみならず、世界デビューのチャンスも眼前に迫る。スネアカバーのサウンドについて音楽ライターは語る。 「抜群の歌唱力と幅広い音域を自在に行き来する透明感のある声。それをループステーションを中心にギターとともにメロディーに変えていく技巧。無駄がなく、自分が目指す音楽にどこまでも忠実。初めてスネアカバーを聴いたとき、こんな逸材が北海道に眠っていたのかと、正直びっくりしました」 このサウンドはどうやって作られているのだろうと、何度も何度も聴き込んで、なおまだ聴きたくなる。ギターとヴォーカルというシンプルさながら、掘れば掘るほど宝物が出てくるスネアカバーの音楽の世界は、どこまでも奥深い。