【五輪】元卓球代表・平野早矢香さん(39)「早期流産、つわり…妊娠は“予想外”の連続でした」|VERY
──妊娠中はつわりが重く大変だった、と伺っています。 つわりはかなりキツくて、安定期以前から出産直前まで続きました。食べられるものが限られていたので毎日同じものを口にしていましたね。お茶漬けやフルーツなどをよく食べていました。ほかのおかずや肉、魚はほとんど食べられなかったです。安定期に入るまでは毎日吐き気との闘いでした。なかなか公にできないので、とにかくしんどかったですね。エチケット袋をお守りのように携帯。食べ物の匂いをかいだだけで吐き気がしてしまうので、番組の楽屋に入ったらすぐに、用意されたお弁当をマネージャーさんにこっそり遠ざけてもらうことも多かったです。私の場合は卓球教室など身体を動かすお仕事もあるため、医師と相談し安定期に入ってから公表することにしましたが、妊娠や出産にまつわる知識を男女問わず学べる場がもっと必要だと自分自身の経験から感じました。
出産から数カ月で仕事復帰
──12月末に出産を経て、新年度の4月からレギュラー番組に復帰。完全な育休は3~4カ月間と短めでした。 産後1カ月は想像していた以上に体がボロボロでした。脚が象のように浮腫み、腰も痛いので、スタスタとは歩けない。体調面ではなかなか調子が戻らず、育児のペースをつかむのがすごく大変でした。それでもメンタル的には夫や両親、先輩ママである妹や友人を頼りまくっていたので産後うつなどはありませんでした。出産後は子育て最優先でいきたいと思い、夫と相談しながら復帰のタイミングを調整しました。ありがたいことにレギュラー番組がいくつかあり、いずれも大好きな番組だったので続けさせていただけるなら、と。ただ出産前からある程度の復帰時期は番組側にお伝えしなければならなかったので、同じようなお仕事をしている先輩ママアスリートに話を聞いたり、私が仕事の時間を夫が育児をカバーできるかなど夫婦でよく話し合い、新年度のタイミングで復帰することにしました。出産直後のスタート段階から、おむつの替え方や沐浴のやり方、ミルクの作り方など、すべて夫婦でいっしょに学んだので、夫も私と同じように子どもの世話ができる状態です。