【能登半島地震1年】地域住民の思い詰まった“神社”が液状化被害に…復旧への資金集めに苦悩も「簡単に壊せない」
地域住民の思い詰まった神社「簡単に壊せない」
善久白山神社はこれまで大勢の地域住民に支えられてきた。 神社の拝殿内を見せてもらうと、阿部さんが最初に見せてくれたのは1997年に新しい鳥居を建設するときに寄付をしてくれた人たちの名簿だ。 実は、神社の鳥居を解体する際、取り壊して廃棄する案もあったという。 しかし現在、鳥居は解体された状態で神社の敷地内に置かれていて、今後、再建していく方針になっている。 阿部さんは寄付の名簿を見つめながら、「わたしはこれ(寄付の名簿)が頭にあったし、そんな簡単に壊せないと思った」と地域の人たちの思いが詰まった鳥居・神社の再建に努める考えを示した。
地震後は世帯数減も…神社再建への歩み進める
善久地区では、2024年11月末の世帯数が、地震前の2023年12月末に比べて約100世帯減っている。 地域のお祭り会場にもなる善久白山神社は、地域のにぎわい再建のためにも、復旧への歩みを進めていく。 阿部さんは「正月には一部お札の販売もするので、それに付随して、こういう状態なんだけど、なんとか気持ちだけでもいいから、ご寄付願えないかということを話そうかなと思っている。これからも集まる機会が多いと思うので、そういうときに、また色んな話をしながら、自治会とも話をしながら盛り上げていきたい」と神社再建に向けた強い気持ちを口にした。 (NST新潟総合テレビ)
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