十両・嘉陽が“ラストステーキ”で千秋楽勝ち越し クルーズ船のシェフの料理で「日々締め込みが短くなっていった」
◆大相撲 ▽九州場所千秋楽(24日・福岡国際センター) 西十両3枚目・嘉陽(中村)が、西十両13枚目・琴栄峰(佐渡ケ嶽)を突き落として8勝目。2場所連続となる勝ち越しを決めた。「今日も体が動いてくれて、反応できた」と笑顔で振り返った。 新十両だった7月の名古屋場所では7勝7敗で迎えた千秋楽で敗れたが、「あの時は勝ちたいという気持ちが強かったが、今回はいつもの一番だと思って臨めた」と、自身の成長を口にした。 今場所は佐賀・鳥栖市の宿舎にクルーズ船のシェフが帯同。毎日特製の料理がふるまわれていたが、千秋楽で一時終了。最終日の昼食にはステーキが振る舞われ「タレから作ってくれて、とてもおいしかった。3枚も食べてしまった。最後なのが惜しい」と語った。日々のごちそうで体重は増えていったといい「日々締め込みが短くなっていたが、今場所は何とか持ちました」と、笑い飛ばした。 新十両や師匠の中村親方(元関脇・嘉風)の独立などがあった1年。「部屋も変わって心機一転、こうやって結果も残っているのでよかったかな」と振り返った。
報知新聞社