<速報>内山がTKOで10度目防衛に成功
ボクシングのWBA世界Sフェザー級のスーパー王者、内山高志(35歳、ワタナベ)が6日、東京の大田区総合体育館で同級3位のジョムトーン・チューワッタナ(25歳、タイ)と10度目の防衛戦を行い、2回1分15秒、右ストレート一発で挑戦者をキャンバスに沈めTKOで防衛に成功した。 10度の連続防衛は、元2階級王者、長谷川穂積(真正)に並んで日本歴代2位の記録。またKO防衛は、9度となり、これは元WBA世界Lフライ級王者、具志堅用高氏の記録に並んだ。世界タイトルの日本最長防衛記録は、その具志堅氏の13度(女子では、WBCアトム級王者の小関桃が15度防衛を継続中)。 ジョムトーンは、元ムエタイ王者らしく、体格で上回っていたが、内山は1回から右ストレートでペースを握ると、2回にも左からの右ストレートが顔面にヒット。リングに仰向けにダウンした挑戦者は、しばらく身動きもできなかった。破壊力抜群の右ストレートだった。 「久々にスカッと倒したので気持ちよかった。区切りのいいV10になってよかったです」とは、リング上での内山。これで内山の戦績は、24戦23勝(19KO)1分。 内山陣営は、今後、内山の希望する海外のリング、統一戦などのビッグファイトの実現に向けて交渉していく方向。この日、解説席に座っていた同級WBC王者である三浦隆司(帝拳)が、1日に戦慄のKO勝利で防衛に成功していて、両者の統一戦を望む気運も高まっている。 場内マイクでふられた三浦が「いずれやる準備はできている」と語れば、内山も「ファンが喜んでもらえるカードをやっていきたい。三浦選手と、おそらく、ぶつかると思う。前回のようにいくとは思わない(KO勝利)。決まったとなると挑みたい」と応えた。