<五輪サッカー速報>日本、壮絶な点の取り合いもナイジェリアに4-5完敗
リオ五輪男子サッカーのグループリーグ、日本対ナイジェリアが4日(日本時間5日)、マナウスで行われ前半13分間だけで、両軍で4ゴールが乱れ飛ぶという壮絶な打ち合いのゲームとなったが、守備陣にミスの目立った日本は、粘りきることができずに4-5で敗れた。黒星スタートとなった日本は、日本時間8日にコロンビアと対戦する。 キックオフから、わずか13分間でゲームが激しく動いた。 なかなか現地入りせずにやきもきさせたナイジェリアは、キックオフ7時間前にようやく合宿地のアメリカ、アトランタから現地、マナウスに到着。一方、直前に久保裕也(ヤングボーイズ)を召集できなくなるなど、緊急事態に陥っていた日本も、遠藤航(浦和)をアンカーにおく4-3-3のシステムで迎えうった。 試合前から波乱のムードが高まる中、前半7分、右サイドをエゼキエルに個人技で突破されシュートを打たれ、セーブしたキーパー櫛引政敏(鹿島)が弾くと、セリエAのローマでプレーしているウマルに、こぼれ球に反応され、あっさりと先制点を許す。 だが、その直後の9分、ゴール前で大島僚太(川崎)のパスに反応した南野拓実(ザルツブルク)が後ろから倒され、ペナルティキックを得た。これをオーバーエイジの興梠慎三(浦和)、が、冷静にインサイドキックでゴール右へ決めて、1対1の同点に追いつくが、まだゲームは落ち着かない。 再開直後の11分、ナイジェリアは、右サイドからの大きなクロスボールを上げて、マークをふりきって受けたエテボが、胸トラップで落とし左足を振りぬきゴール。日本は、再びリードを許すが、すぐさま13分に縦パスに反応した南野が、ラインの裏へ抜け出すと、キーパーの動きを読みながら“股抜きゴール”を決めて、粘り強く2-2の同点にした。 過去にアトランタ五輪で金メダル、北京五輪で銀メダルを獲得するなど、五輪の雄であり、チェルシーでプレーするミケルまで、オーバーエイジで呼んだアフリカの強豪チームを相手に苦しい時間帯を我慢しながら堂々と渡り合うが、勝負どころでの守備陣のミスが目立つ。前半終了間際の42分、右サイドの突破から波状攻撃を仕掛けられ、植田直通(鹿島)のクリアミスのボールをエテボに右足で押し込まれ、2-3と1点を勝ち越されたまま後半を迎えた。