<紫龍―愛工大名電・’24センバツ>出場 春夏25回目の「勲章」 白ライン追加、ストッキング一新 /愛知
今年のセンバツで春夏計25回目の甲子園となる愛工大名電。試合用ストッキングの白いラインの本数は、甲子園の出場回数を表しており、節目となる今回はデザインが新しくなる。選手たちは「自分たちの代でデザインを変えることができた」と喜んでいる。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 昨秋の大会までは上部に細いラインが4本、下部に太いラインが2本入っていた。細いラインは1本で1回、太いラインは1本で10回の出場を表す。25回目の今回は太いラインの上に、幅が半分ほどのラインをあしらうことにした。細いラインはなくし、ラインの数は2・5本となる。 倉野光生監督によると、ユニホームが現在のデザインになったのは1980年ごろにさかのぼる。スクールカラーの紫を各部活動のユニホームに取り入れるようになり、もともと胸にオレンジなどで「MEIDEN」と書かれていたのが、紫で「Meiden」と記すようになった。 以来、ストッキングのデザインは変遷しても、胸の筆記体のデザインは変わっていない。米大リーグ・マリナーズなどで活躍したイチローさんやソフトバンクで監督を務めた工藤公康さん、元中日で本塁打王にも輝いた山崎武司さんらも着用。球界を代表するOBが袖を通したのと同じデザインを、選手たちは誇りに思いながら試合に臨んでいる。 外野手の山口竜二朗(2年)は「試合用のユニホームは、ぱりっとした制服を着る時と同じ感覚になる」と語り、森梨稀(りつき)(2年)も「一目で名電と分かるデザインなので、自分のプレーに責任を持つようになった」と話す。伝統を守りつつ、今の選手の「勲章」をストッキングのラインで表したユニホームでセンバツに挑む。【黒詰拓也】