会場の練習場で最終調整したアマチュアの三浦由楽＝兵庫・マスターズGC（撮影・鈴木和希）

女子ゴルフの「マスターズGCレディース」は17日から4日間、兵庫・マスターズGC（6506ヤード、パー72）で開催される。元サッカー日本代表MF三浦淳宏氏（50）の長女でアマチュアの三浦由楽（ゆら、13）＝兵庫・カナディアン・アカデミー中2年＝が主催者推薦でツアー初出場。16日は会場で練習し、デビューに備えた。 注目のサラブレッドが初陣を迎える。主催者推薦でツアーデビューを果たす三浦は、父に見守られながら練習場で最終調整。笑顔で開幕を心待ちにした。 「こんなにすてきなゴルフ場でツアーに出させていただけるので、全力で楽しみたいです」 父はJリーグの横浜F、横浜M、東京V、神戸、横浜FCで活躍して日本代表にも選ばれ、引退後は神戸の監督などを務めた淳宏氏。FKの名手として知られた。母の夕魅（ゆみ）さん（50）も読売ベレーザ（現日テレ東京V）でプレーした元サッカー選手だ。サッカーやクラシックバレエにも触れたが、父の影響で6歳でクラブを握ると、2021年東京五輪で銀メダルを獲得した稲見萌寧の姿に憧れ、本格的にゴルフの道に進んだ。 中学2年ながら身長165センチで、飛距離は「平均240ヤード」を誇る。自宅には全面に人工芝を敷いた「ゴルフ部屋」と呼ぶ練習場があり、そこで先端に鉛を巻き付けたドライバーのシャフトを100回振ることが日課。「試合でもドライバーを振り切りまくりたい」と力強く話した。 「緊張すると思うけど、できたら毎日パープレーで回りたい」。無限の可能性を秘める13歳が、記念すべき第一歩を踏み出す。（鈴木和希） ■三浦　由楽（みうら・ゆら）　2011（平成23）年1月16日生まれ、13歳。横浜市出身。父・淳宏氏の影響で6歳からゴルフを始める。得意クラブはドライバー。ベストスコアは65。目標とする選手はネリー・コルダ（米国）。165センチ。