今年登ってよかった山、西日本最高峰の石鎚山|編集部員の山活LOG
今年登ってよかった山、西日本最高峰の石鎚山|編集部員の山活LOG
東京都に住んでいることから、なかなか訪れる機会のなかった四国地方。さらに「四国で山歩き」は、父の地元である沖縄に行くよりも、見えないハードルの高さを感じていました。しかし2024年の今年、四国の名峰・石鎚山を登るという仕事が舞い込んできたのです(ありがとうございます)。
登れてよかった西日本最高峰の石鎚山
蛇口から出てくるフレッシュなみかんジュースを堪能した松山空港から、石鎚登山ロープウェイまでは車で約1時間。羽田から数えると、およそ2時間半で石鎚山のふもとまで来ることができる。なんだ、想像していたよりも全然近いではないか。たしか、和歌山県田辺市を初めて訪れたときも同じことを思っていたな。自分で体感してみなければ、わからないことはとても多いと、しみじみと思うのです。 目指したのは、標高1、974m(弥山)付近にある「石鎚頂上山荘」。宿泊者は、山小屋のすぐとなりにある石鎚神社の奥宮 頂上社で、そこに祀られる御神像に触れることのできる神事を特別に受けられるという。初めての山、初めての体験に、胸を高鳴らせながら歩いていくが、その道のりがなんとも険しい。山岳信仰の山ともあり、途中、3カ所の鎖場も待ち受ける。けれどご安心を。どれもまき道が用意されているので、一歩一歩、確実に前へと進んでいきます。 そして、到着した弥山。そこからは、切れ立つ天狗岳を望むことができます。標高1、982mのピークへと続く道は、さらに細く険しい。目指すならば、荷物を山小屋にデポしていくことをおすすめします。360度、見渡す限りの絶景。さっきまでの苦労と疲労は、どこへやら。さらに奥まで連なる山々を見ては、「四国の山って奥深い」と、興味と感心の想いが膨らんでいきます。 沈む夕日、登る朝日。そのどちらも見ることのできる石鎚山。山に登る理由を考えたり、自分自身と向き合ったり。山を歩きながらのその時間が好きな私にとって、石鎚山は今年一番、登ってよかった山になったのです。 【今回歩いたルート】歩行時間:約5時間30分 石鎚登山ロープウェイ・山頂成就駅~石鎚神社中宮成就社~八丁坂鞍部~夜明かし峠~石鎚山公衆トイレ休憩所~石鎚頂上山荘(往復)。
ランドネ編集部