台湾の茶どころ・阿里山 「冬茶」が豊作 嘉義県長が高品質アピール
(嘉義中央社)南部・嘉義県で29日、高山茶の名産地として知られる阿里山で収穫された「冬茶」のおいしさを競うコンテストの授賞式が行われた。今年の収穫量は例年に比べ約3割増となり、翁章梁(おうしょうりょう)県長は、阿里山高山茶は品質が高いとして購入を呼び掛けた。 コンテストは茶農家らでつくる団体「嘉義県阿里山茶葉生産合作社」が主催した。翁氏は報道陣の取材に、コンテストを通じて製茶技術を高め、消費者に本当においしい嘉義の良質の茶を飲んでもらえるとアピールした。 合作社の蔡恵桜理事主席は、今年の冬茶は大豊作だと強調。9~10月に雨が十分に降ったことで、茶葉が豊満になり、甘い香りがすると語った。 茶葉を品評した農業部(農業省)茶・飲料作物改良場は今年の金萱茶について、発酵が非常に安定し、特に珍しいパイナップルのようなフルーティーな香りがすると説明。青心ウーロン茶はすっきりとした甘味があり、発酵による香りは以前より強くないと評価した。 (蔡智明/編集:齊藤啓介)