主婦界の“必殺”モノ?綾瀬はるか、新ドラマでこれまでにないヒロイン好演
これまでにないヒロイン誕生の予感。綾瀬はるか主演の連続ドラマ「奥様は、取り扱い注意」(日本テレビ系)が4日、スタート。綾瀬は、特殊工作員だった過去を消し、セレブな住宅街に暮らす主婦・伊佐山菜美を演じる。ところがその小さな住宅街には、どうやらワケアリの人々が暮らしているようで、さまざまな出来事が起きそうだ。
ワケありセレブの問題を解決 アクションありでエンターテインメント性たっぷり
4日放送エピソード01の冒頭では、生まれてすぐ捨てられた生い立ちの振り返りから、アジアの国での特殊工作員としアクションシーンへ。綾瀬はカポエイラっぽい蹴りまで交えた動きの大きなアクションを披露、無双状態で中国マフィアをボコボコにする。その後、自身は死んだことにして逃亡、日本でOL生活を始めるが、合コンパーティーで出会った伊佐山勇輝(西島秀俊)に生まれて初めての一目惚れ。もちろん過去は隠したままで3カ月後に結婚、セレブな住宅街の新居へ引っ越すと、優里(広末涼子)、京子(本田翼)と出会い主婦友達となる。 ここまで約10分というジェットコースターっぷり。 夫に西島、主婦トモに広末、本田と、美男1人に個性際立つ美女3人というのは「チャーリーズ・エンジェル」を思わせる絶妙なバランス。どことなく無機質な超高級住宅街という舞台設定も無国籍感があって、余計な情報がなく、登場人物だけが引き立ち、エンターテインメントをシンプルに楽しめる。 その小さな住宅街に暮らすワケありの人々、これからさまざまな事件が起きる予感。エピソード01では夫のDVに苦しむ主婦(倉科カナ)の問題を、菜美は夫に相談したり、優里、京子と力を合わせたりして、主婦仲間として解決しようとする。しかしまっとうな方法では埒が明かず、最終的には菜美が一人で、元工作員としてのスキルを発揮して救うのだが、そのとき感じるカタルシスは主婦界の必殺シリーズ、爽快そのもの。 「力には力を」はドラマだからこそ許容される表現だろうが、ではドラマで描かれる「力に対する力」に代わるものには、実際の私たちの生活では果たして何があるのか考えさせられる。 ラストでは、菜美はもちろんのこと、優里や京子の家にもそれぞれ人には明かせないワケがあることが描かれる。やっぱりセレブな住宅街なんて、外から見ればいいところしか目につかないけれど、普通じゃない、ワケありずくめに違いないのだ。 そんなワケあり具合、菜美がどんなふうに裁き捌いて行くのか。夫・勇輝にも何か裏がありそうだ。 次回も観たい度 ★★★★☆ (文・写真:志和浩司)