2024年4~9月の自動車輸出、4年ぶり前年割れ 欧州向けが23.5%減の大幅マイナス 自工会発表
日本自動車工業会(片山正則会長)が31日に発表した2024年4~9月の自動車輸出台数は、前年同期比7.4%減の206万6916台で、4年ぶりにマイナスに転じた。アジア、中近東、南米以外の地域で減少した。特に欧州は23.5%減と大幅に減少し、輸出全体の台数を押し下げた。 地域別の乗用車輸出台数では、欧州はフランスが約2割減、ドイツとイタリアで3割以上前年実績を下回り、主要国で大幅に減少した。主要仕向け地域である北米は同8.8%減で、米国(同10.2%減)、カナダ(同0.5%減)ともに減少した。アジアでは同4.5%増だったものの、中国は新エネルギー車(NEV)の価格競争などを背景に同13.8%減となった。 トラックは、欧州が同62.6%減、北米が同18.7%減、アジアは同12.3%減となった。 9月の輸出台数は前年同月比10.1%減の37万345台で、5カ月連続のマイナスだった。中近東を除くすべての地域で減少した。 8月の生産台数は同15.4%減の54万881台で2カ月ぶりに前年割れとなった。