友人は「東京23区内」に家族4人で暮らしており、世帯年収は「900万円」だそうです。やはり「生活水準」は高い方なのでしょうか…?
※e-Stat 政府統計の窓口「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2023年 表番号6」を基に筆者作成 一般的に、手取りは額面の75~85%と言われています。年収900万円の場合、計算すると手取りは675万~765万円となります。月収にすると56万2500~63万7500円ほどです。 東京都23区でのひと月あたりの生活費を計算すると409万5843円÷12でおよそ34万円かかり、月収から生活費を引くと約22万~30万円は手元に残ることになります。しかし、この数字は2人以上の世帯のため、子どもの人数が多い家庭の場合、食費や教育費などの子どもにかかる費用やローンの支払いでさらに支出が増えることも考えられるでしょう。 子どもがいなかったり、人数が少なかったりする場合は、余剰資金を老後の資金や子どもの教育費などとして積み立てておくこともできそうです。
東京23区内でも世帯年収900万円ある家庭の生活水準は高い可能性がある
総務省統計局の2023年の家計調査によると、未婚の子どもが2人いる共働き世帯における1ヶ月の月収は、70万220円で年収にして840万2640円となっています。今回の場合は世帯年収900万円であるため、平均よりも高い可能性があることが分かります。 また、東京23区で家族4人の1ヶ月の生活費を差し引いても、20~30万円程度は手残りが発生するため、比較的高い生活水準で暮らせる可能性があるでしょう。しかし、子どもの人数や教育費、ローンの支払いなどのほかの部分で出費がかさむ場合もあり、そこまで手元にお金が残らないケースも考えられます。 いずれにせよ、収入と支出のバランスを考えて、現状に合う生活水準で暮らす意識が重要です。 出典 国税庁 令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告- e-Stat 政府統計の窓口 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2023年 表番号3-11 e-Stat 政府統計の窓口 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2023年 表番号6 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部