ファイナル初戦で復帰を目指すポルジンギス「ここまで来るためにたくさんやってきた」
■右ふくらはぎの肉離れのため、ビッグマンは4月末から欠場中
6月5日(現地時間4日、日付は以下同)。ボストン・セルティックスのクリスタプス・ポルジンギスがメディア応対をこなした。 「NBAプレーオフ2024」で、ポルジンギスはマイアミ・ヒートとのファーストラウンド第4戦で負傷。右ふくらはぎの肉離れのため、10試合連続で欠場しており、前回コートに立ったのは4月30日のこと。 一時はカンファレンス・ファイナル期間に復帰するという報道もあったのだが、結局コートへ戻ることはできておらず、チームはイースタン・カンファレンスを制し、7日にダラス・マーベリックスとの「NBAファイナル2024」初戦を迎える。 4日の時点で、『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者はポルジンギスがここ数日の練習でいくつかスクリメージ(練習試合)にも参加できており、7日のシリーズ初戦で復帰する見込みと報道。 そうしたなか、ポルジンギスは「初戦で復帰するというのが今のプラン。あと数日あるから、そこで違いが出てくると思う。1日1日が僕へ良い状態にしてくれる時間を与えてくれる」と、現状について話していた。 レギュラーシーズンでチーム3位の平均20.1得点に7.2リバウンド2.0アシスト、チーム最多の1.9ブロックを残してきた218センチ108キロのビッグマンは、プレーオフ4試合で平均12.3得点5.0リバウンド1.8アシスト1.3スティール1.5ブロックを記録。3ポイントシュートこそ成功率40.0パーセントで平均2.0本を決めていたものの、フィールドゴール成功率としては38.9パーセントに終わっていた。1カ月以上も欠場していたこともあり、今の状態は100パーセントなのかと聞かれ、ポルジンギスはこう切り替えしていた。 「それはいい質問だね。僕にも分からない。ここまで来るためにたくさんやってきた。プレーできるシェイプを取り戻すために必要とされるすべてをこなしてきたんだ。いずれ分かるさ」 セルティックスにはジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウン、ドリュー・ホリデー、デリック・ホワイト、アル・ホーフォードという実力者たちが在籍しており、ポルジンギス不在の期間はベテランのホーフォードが先発に入ってカバー。 ただ、セルティックスが2008年以来、フランチャイズ史上18度目のリーグ制覇を成し遂げるためには、やはりポルジンギスが戦列復帰した“完全体”でマブスとの頂上決戦に臨みたいところ。 ポルジンギスにとって、マブスは約2シーズン半をプレーしてきた古巣。ルカ・ドンチッチはかつてパートナーを務めていた元相棒でもあり、シリーズに向けてこう口にしていた。 「最高だろうね。あそこで2年半プレーしてきたから、ダラスにいるみんなのことをうれしく思う。あそこでたくさん素晴らしい関係も築いてきたんだ。過去に所属していたチームと対戦するんだから楽しくなるさ。ダラスでも試合をするから、楽しみにしている」 ポストプレーから3ポイントまでこなすオールラウンドなスキルを持つポルジンギスは、その高さを駆使したブロックショットでも存在感を発揮するだけに、ファイナルで復帰すれば、マブスにとって警戒すべき選手となるに違いない。
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