「韓国内需の核」小売り販売指数10四半期連続マイナス…通貨危機当時より2倍長い
消費者がますます財布を閉じている。四半期基準で小売り販売額指数が過去最長期間にわたりマイナス記録を更新している。 韓国統計庁によると、7-9月期の小売り販売額指数は100.7(2020年=100)で前年同期比1.9%下落した。2022年4-6月期のマイナス0.2%から10四半期連続の下落で、関連統計を作成し始めた1995年1-3月期以降で最長期間の下落傾向だ。2番目の記録は通貨危機当時の1997年10-12月期のマイナス2.8%から1998年10-12月期のマイナス11.7%まで5四半期連続下落だ。小売り販売額指数は商品消費変化を示す指数だ。 小売り販売額指数を構成する耐久財、準耐久財、非耐久財のいずれも下落傾向だ。1年以上使える耐久財販売額指数はは2022年1-3月期のマイナス2.4%から今年7-9月期のマイナス0.4%までの11四半期のうち昨年4-6月期の0.5%を除きすべてマイナスを示した。代表的な耐久財である乗用車は今年に入って1-3月期にマイナス8.4%、4-6月期にマイナス13.2%と大幅に下落したのに続き、7-9月期もマイナス1.4%と下落傾向を継続したが、相次ぐ電気自動車火災事故で販売が萎縮したのが影響を及ぼした。 サービス消費変化を類推できるサービス業生産指数は7-9月期に116.2(2020年=100)で前年同期より1.0%上昇するのにとどまった。2021年1-3月期の0.7%から以後14四半期ぶりの低い上昇率だ。消費沈滞の長期化は高物価と高金利によるところが大きい。ただ、消費以外に内需景気を計れる投資部門のうち設備投資は7-9月期に10.5%と大きく膨らんだ。2021年4-6月期以降で最大の上昇率だ。