センバツ高校野球 待ちわびた開幕、実感 都勢2校、宿舎で開会式映像 /東京
第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)が19日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。新型コロナウイルス対策で開会式は初日に試合を行う6校のみが参加し、都勢2校を含む他の出場校は事前収録した行進の映像が大型スクリーンで流された。開会式後、22日に初戦を予定している国学院久我山と、20日に初戦を迎える二松学舎大付の主将らがオンライン取材に応じて意気込みを語った。【小林遥、加藤昌平】 久我山の選手たちは19日午前、西宮市内のグラウンドで練習を行った後、宿泊するホテルに戻って開会式の録画を見た。上田太陽主将(3年)は「甲子園に向けて練習をしてきたので、始まったんだなと実感が湧いた」と笑顔を見せた。初戦に向けては「まずは(同校が達成できていない)センバツ初勝利が目標。全員で久我山野球ができるよう、しっかり調整していきたい」と語った。 昨秋の都大会決勝でサヨナラ打を放った成田陸選手(3年)は「開会式を見て、改めて自分たちがセンバツに出場するんだと感じた。投手としても打者としても活躍したい」と気合を入れた。 二松学舎の選手たちは、宿泊するホテルで開会式の中継映像を見た。小林幸男主将(同)は「甲子園が始まったんだと、わくわくした」と目を輝かせ、初戦に向けて「自分たちの持ち味である粘り強さで、少ないチャンスもものにして勝ちたい」と話した。 昨夏の甲子園でもベンチ入りしたエースの布施東海投手(同)は「昨夏と同じく、勝ちたいという気持ちを強く持っている。平常心を保ちながら、チームを勝ちに導けるピッチングをしたい」と気を引き締めた。 〔多摩版〕