まひろに心を開いた理由、敦康親王との関係は?…『光る君へ』彰子役・見上愛インタビュー「捉え方は人それぞれ」
今後、彰子と敦康親王の関係はどうなっていく?
──敦康親王との関係の変化も、今後の見どころとなっていくかと思いますが。 今までは、年の離れた仲の良い子ども同士という感じでしたけど、もっと親子っぽくなっていきます。「ずっと甘えてちゃいけないよ。お父様のような立派な帝になれるよう、がんばっていこうね!」と(笑)。だから彰子としては、親と子という気持ちは変わらないと思うんですけど、『源氏物語』と重ねてみたときに、周りからはどういう風に受け止められるんだろう? と。 ──今の時点でも「これは間違いなく、光る君と藤壺だ」と期待してる人も多いですし。 これからの敦康親王の行動を、すごく恋愛っぽく見る人もいるかもしれないし、親子愛と受け取る人もいると思います。あまり「こうです」と、一つの見方にはならないように、意図的に作っているのかもしれないですね。
初の大河ドラマ出演「関わっている人の多さ」に驚き
──確かに彰子と敦康親王の関係性に限らず、簡単に断定できないことが多いのが『光る君へ』のおもしろさですからね。これが初めての大河ドラマ出演ですが、改めて「すごいなあ」と感じることはありますか? まずはセットです。私はテレビで視聴者として見てからクランクインしたんですけど、撮影に入ってから「あ、これセットだったんだ」って(笑)。ロケに行って、実際にある建物で撮ってると思っていました。それぐらいセットの一つひとつが、(場面に)映らないところまで凝っていることに、すごさを感じます。 とくに我が家(後宮の藤壺)は御簾の飾りまで豪華だし、季節が変わると、お庭のお花とかも全部入れ替えるんですよ。だからわざわざ「集中しよう」と思わなくても、そこに入るだけでスッと集中できるという、そういう空間になっています。 ──セットの力ですね。 あとはやっぱり、関わっている人の多さ。スタッフさんとか、所作指導や考証の先生とか、大河ファンのみなさんとか。今回は大津に来ましたけど、全国各地に応援団がいて、みんなで盛り上げてくださってるんだなあと感じます。あとは、サウジアラビアで見てくださってるという方もいて、すごくグローバルなんだなあと思いました。