【MLB】レイズの本拠地トロピカーナ・フィールド 来季のシーズン開幕戦開催は困難か 地元紙記者が報じる
タンパベイ地元紙「タンパベイ・タイムズ」のマーク・トプキン記者によると、ハリケーン「ミルトン」によって壊滅的な被害を受けたトロピカーナ・フィールドの修理は来年のレギュラーシーズン開幕に間に合わない可能性が高いようだ。一時的に別の球場をホームとするのか、年単位で別の球場を使用するのか、レイズは今後数週間以内に決断を下す見込みのようだが、フロリダ州にある他球団のスプリング・トレーニング球場、マーリンズの本拠地ローンデポ・パーク、別の州にある球場などが代替の本拠地候補として挙げられている。 熱戦が続くポストシーズンの日程・結果一覧 トプキン記者は「レイズがハリケーンの被害によってどれくらい影響を受けるかは定かではないが、唯一確実だと思われるのは、来年3月27日に予定されている2025年のメジャーリーグ開幕戦をホームで迎えることができないということだ」とリポート。2028年にはトロピカーナ・フィールドの敷地内に新球場がオープンする予定となっているが、もちろん新球場のオープンは来季開幕戦には間に合わない。わからないことが無数にある状況ではあるものの、レイズが代替の本拠地球場を見つけなければならないことだけは確かだろう。 フロリダ州の球場を使用すれば、選手やスタッフはいつも通りの家に住むことができるし、地元ファンも試合観戦に行くことができる。しかし、フロリダ州の気候を考えると、キャンプ地として使用されている屋根がない球場を本拠地とするのは現実的ではない。メジャーの試合を開催するための改修が必要という問題も出てくる。マイナーリーグの球団が使用している球場を借りる方法もあるが、スケジュールの調整が極めて難しくなるだろう。ローンデポ・パークを借りるにしてもマーリンズとのスケジュール調整が必要だ。 ダーラム(ノースカロライナ州)、ナッシュビル(テネシー州)、シャーロット(ノースカロライナ州)、サンフアン(プエルトリコ)、モントリオール(カナダ)といったほかの都市での試合開催が検討される可能性もある。トプキン記者はこの点について「テレビ中継のことを考えると、東部時間帯にとどまるのが理想的だ」と言及している。また、トプキン記者はレイズがトロピカーナ・フィールドの屋根がない状態でプレーする可能性について「その可能性は低い。密閉型の多目的施設として設計されており、排水設備がないからだ」とした。 果たしてレイズは来季の開幕戦をどこの球場でプレーすることになるのか。正確な被害状況の把握に取り組んでいる球団関係者たちは頭を悩ませているはずだ。