欧州「トヨタ・bZ4X」寒冷地充電を高速化、氷点下のDC急速充電時間を最大80%短縮!
欧州トヨタは、同市場向けの電気自動車のミッドサイズSUV「トヨタ・bZ4X」に、車両充電を高速化、利便性を向上させる改良を施すことを発表した。新たにバッテリーヒーティングシステムを改良し、寒冷地でのDC急速充電時間を短縮させ、 特に寒冷地や氷点下における充電時間の10~80%の短縮を見込んでいる。また、新型ラジエントヒーターにより、室内のドライバーと前席乗員を素早く暖めることができる。安全支援システムには、後方衝突安全システムとデジタルキーが上級グレードに新採用されている。新技術を搭載したトヨタ・bZ4Xシリーズは、2024年中に欧州市場に導入される予定となっている。
寒冷地充電を高速化するバッテリーヒートシステムを新搭載!
欧州トヨタは、ミッドサイズSUVの電気自動車「bZ4X」に、利便性、実用性、快適性の向上に重点を置いた一連の改良を施している。まず、DC急速充電電源を使用した寒冷地でのバッテリー充電時間を短縮するため、バッテリー・ヒートシステムに技術的な調整が加えられた。新たに水対水熱交換器と加熱調整バルブが加熱回路に追加され、バッテリー温度の上昇をサポートする。トヨタはこれらの変更により、特に寒冷地や氷点下における、10%~80%のDC急速充電時間の短縮を見込んでいる。 外気温が低い場合は、上級グレードのbZ4Xに標準装備される新型ラジエントヒーターで、車内を素早く暖めることができる。ステアリング・コラムとインストルメント・パネルの下に設置されたこのヒーターは、運転席と助手席の下肢と足元を素早く暖め、乗員は始動時からすぐにその効果を実感することができる。 また、今回のアップデートプログラムでは、高速道路の追い越しなどで追突事故を防ぐための新機能も導入された。これは、Mid+およびHighグレードに装備されるもので、ブラインドスポットモニターのレーダーにより、後方から接近してくる車両との衝突の危険性を検知し、自動的にリアハザードランプを作動させて相手ドライバーに注意を促す機能を備えている。 また、上級グレードのbZ4Xには、新たにデジタルキーが設定される。AppleとAndroidのOSに対応し、スマートフォンを携帯しているだけでクルマの開錠・始動をすることができる。 このデジタルキーは、最大5人で共有することが可能で、家族や会社の同僚、車両整備やレスキューの技術者などに簡単にアクセスすることができる。快適性と利便性を向上させたトヨタ・bZ4Xシリーズは、2024年中に欧州市場に導入される予定となっている。
MotorFan編集部
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