リンゴ病、青森県でも拡大 4週連続で今年最多、4地域で警報レベル
青森県が12日公表した感染症発生情報の週報によると、県内37定点医療機関で報告された直近1週間(2~8日)の伝染性紅斑(リンゴ病)患者数は前週比1.45倍の90人、1定点当たりは同0.75人増の2.43人で、4週連続で今年最多を更新した。首都圏を中心に感染が拡大する中、青森県でも青森市・東地方、八戸市・三戸地方、上十三、むつの4地域が警報レベルとなるなど増加傾向が続いており、県が注意喚起している。 リンゴ病は「パルボウイルスB19」が引き起こす感染症で、風邪のような症状や両頬などに赤い発疹が現れる。子どもに多いとされるが、妊婦が感染すると流産や胎児の異常を引き起こす可能性がある。青森県では例年、8月中旬ごろにピークを迎える傾向にあるが、今年は秋以降も増加が続いている。 リンゴ病は1定点当たり患者数が2人を超えると警報が発令され、1人を下回ると解除される。保健所管内別の直近1週間の患者数は青森市・東地方が4.86人(前週比1.29人増)、八戸市・三戸地方3.71人(同1.00人増)、上十三1.83人(同0.50人増)。新たに警報レベルとなったむつは2.25人(同1.50人増)だった。 弘前は0.75人(同0.12人増)、五所川原は0.80人(同0.40人増)だった。 県はマスクや手洗いといった基本的な感染対策を徹底するとともに、妊娠中あるいは妊娠の可能性がある人は、部屋を分けるなどして風邪のような症状のある人との接触を避けるよう呼びかけている。