'50年代フライトジャケット、'20年代ピーコート…レアな大人ミリタリーウェア4選
経年変化の味わいはもちろんのこと、アイテムの歴史やオーナーの癖を刻んだ「一点モノ」は、着こなしに豊かな奥行きを添え、パワフルな魅力を放つ。ヘビーデューティ編。人気スタイリスト・野口強による連載「The character of G」。 【アイテム写真】レアな大人ミリタリーウェア4選
1.カラーチェンジ前の希少なエアフォースブルーは必見
適応温度10~30℃のフライトジャケットとして誕生したL2のなかで、セージグリーンでおなじみのL2-Bに変わる前のエアフォースブルーを纏っていたのがこのL2-A。MA1と似たデザインだが、中綿が入っていないので普段の着こなしに取り入れやすいのがポイント。 1950's US AIR FORCE L-2A フライトジャケット¥330,000
2.自国の誇りをコートのボタンにシンボリックに刻んで
第一次大戦後にアメリカ海軍の作業服として採用されたピーコート。初期モデルはボタンの数が多く丈が長めなのに加え、ボタンのアンカーマークの外側に13個の星=サーティーンスターがあしらわれているのが特徴的。 1920's US NAVY ピーコート¥385,000
3.誕生当時の生地調達の逸話もアイテムの味に
エアフォースブルーが象徴的なB-15Cには、リリース直後にB-15のナイロン生地を用いたオリーブカラーのモデルが存在した。アイテムが移行する狭間の希少で良コンディションな1着。 1950's US AIR FORCE B-15C フライトジャケット¥220,000
4.「形態は機能に従う」を地で行くデニムスーツ
アメリカ退役軍人省製のデニムのデッドストックワーキングスーツ。ボタンフライの比翼仕立て、機能的なディテールを備えた1着は、シンプルで使い勝手のいい究極のベーシック。 1940's US VETERANS AFFAIRS デッドストックデニムワーキングスーツ¥330,000
TEXT=畠山里子 PHOTOGRAPH=舛田豊明