シティグループ、バンキング新トップの下にエグゼクティブチーム新設
(ブルームバーグ): 米銀シティグループはバンキング部門の新たな責任者、ビス・ラガバン氏の下にバンキングエグゼクティブチーム(BET)を新設した。商業銀行業務および投資銀行業務を統括する。
ブルームバーグが確認したメモによると、競合行JPモルガン・チェースから今年シティに採用されたラガバン氏は、北米の投資銀行部門の責任者ジョン・キリコ氏をコーポレート・バンキング部門の共同責任者に昇進させた。現在の責任者ジェイソン・リケイト氏と共に新たな役職を担う。
キリコ氏の後任には英国およびEMEA(欧州・中東・アフリカ地域)の投資銀行部門の責任者イェンス・ウェルター氏が就き、ニューヨークに異動する。ウェルター氏の後任にはナチョ・グティエレス氏が就任する。
シティのバンキング部門は近年、競合行に比べて業績が振るわず、ジェーン・フレーザー最高経営責任者(CEO)は収益向上に向けてラガバン氏を起用。発言が強気でリーグテーブルへの執着が強いことで知られるラガバン氏はJPモルガンで20年余りを過ごし、投資銀行部門の共同責任者を務めた。
ラガバン氏はBETのほか、投資銀行業務運営チーム(IBOT)も設立。IBOTにはBETの全メンバーに加え、投資銀行部門の各セクターのグローバル責任者やプロダクト部門のグローバル責任者らが含まれる。
ダグ・アダムス氏と共にエクイティ・キャピタル・マーケッツ部門のグローバル共同責任者だったジェームズ・フレミング氏はその役職を辞し、英国の投資銀行業務に専念する。ラガバン氏はシティの「大規模な戦略的成長計画」と述べた。
ラガバン氏はすでに古巣のJPモルガンからアチンティア・マングラ氏を投資銀行部門のファイナンシング責任者として採用している。
原題:Citi Banking Head Raghavan Shakes Up Team in Hunt for Profit (1)(抜粋)
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Todd Gillespie