山下美夢有の牙城を崩し得る注目選手は? リランキング、海外メジャー出場権争いと前半から熾烈な戦いに。2024年国内女子ツアーの注目ポイントをピックアップ!
下部ツアーと言えば、馬場咲希の動向も気になるところです。馬場選手は2023年のプロテストを通過するも、その後挑んだ米女子ツアーのQシリーズで残念ながら出場権は得られず。平行して開催されていた国内女子ツアーのファイナルQTは受けてないんです。 選択肢としてはステップ・アップ・ツアーか米女子下部のエプソンツアーの2つですが、彼女が一体どこのフィールドで戦うのか? もちろん、主催者推薦でレギュラーツアーで戦う姿を見る機会もあると思います。ちなみに、彼女は来季の主催者推薦は協会の規約上、3試合(QTに出場したかったのに自身の都合で不出場だった場合の上限)らしいので、ポイントの高い4日間の試合に絞ってリランキングを狙うのではないかと思います。 そのときは2019年の稲見萌寧がひとつのモデルケースになると思います。稲見は19年はQTランクが103位とステップ・アップ・ツアーが主戦場でしたが、「主催者推薦」で出場したシーズン前半にトップ10に3回入り、第1回のリランキングで上位に浮上。その資格で以降の試合に出場し、7月のセンチュリー21レディスで初優勝。以降の活躍は説明不要でしょう。このロードマップをたどるのもひとつの選択肢です。 とはいえ、19年の稲見はQTで失敗したにもかかわらず、前半のリランキング上位入りやシードを獲る気満々で試合に臨んでいました。だからこそ、前半戦に推薦出場を集中させていました。24年では先に挙げたような実力者がQT組に多くいます。馬場がJLPGAを主戦場にするのであれば、このくらいの気概は必要でしょう。いずれにせよ、どのフィールドでも注目していきたい選手ですね。
プロゴルファー・中村修
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