習志野、春初の8強 雄姿に応援も熱く(その2止) /千葉
<2019 第91回センバツ高校野球> ◇市役所でPV 第91回選抜高校野球大会に出場している習志野を応援するため、習志野市役所ロビーでは28日、パブリックビューイング(PV)が開かれ、集まった約80人の市民らが星稜(石川)に逆転勝利したナインの雄姿に沸いた。 【熱闘センバツ全31試合の写真特集】 試合開始前、同市の清山貴之さん(45)は「動きがきびきびしていて、応援しがいのあるチーム。勝ってほしい」とエールを送った。 同校卒業生の村山晴夏さん(24)と美理さん(21)は姉妹で応援に訪れた。序盤は点が取れない展開が続いたが、四回表に同点に追いつくと、晴夏さんは「ピンチの後の攻撃で流れる『レッツゴー習志野』から強くなるのが習高。このまま逆転して」と勝利を祈った。 七回表に逆転し、大きな拍手と歓声が上がった。勝利が決まると、吹奏楽部員の娘がスタンドでフルートを演奏していた宮川茜さん(43)は「スタンドと同じ気持ちで応援しました」と、涙をこぼした。同部保護者の桐山麻起さん(41)は「小林監督の采配が光った。3回戦も、粘る野球で頑張ってほしい」と期待を込めた。【小林多美子】 ◇愛用のグラブ託し ○…習志野のアルプス席では、昨年のチームで背番号1を付けた佐藤将聖(まさきよ)さん(18)が応援団に交じってメガホンをたたいた。佐藤さんは今月の卒業式の後、「自分の気持ちだけでも甲子園のマウンドに連れて行ってほしい」と愛用のグラブをエースの飯塚脩人投手(3年)に託した。鮮やかな黄色のグラブを持って二回途中から登板した飯塚投手を見つめ、「うれしい。あいつらしい強気の投球を見せてほしい」と話した。 ◇息のあったダンス ○…アルプススタンドでは、バトン部24人が独特の高い裏声でエールを送り、息のあったダンスを披露した。約30曲のレパートリーがあるが、大きな大会の度に新しい曲の振り付けを考案する。今回も新曲のダンスを披露するため、部員の鈴木まゆさん(2年)は「いつもの平日練習だけでなく、土日も練習してきた」。大倉萌さん(2年)は「吹奏楽部と力を合わせて、日本一の応援を選手たちに届けたい」と話していた。