「お前アホじゃねぇんけ?」看護学校で教職員が学生に“人格否定” 着替え中の女子と同室で男子に実習 被害者が証言
福井・越前市の武生看護専門学校で、複数の教職員によるパワハラやセクハラがあったとして、福井地方法務局などが調査を進めている。被害者の1人がカメラの前で証言し「あなたは看護師に向いていない」などと心無い言葉を浴びせられたことを明かした。
卒業生ら4人が複数の教職員からの被害を訴え
武生看護専門学校の卒業生と在校生の男女4人は、2021年から2024年にかけて、複数の教職員から人格を否定するような言動や威圧的な態度などパワハラ被害を受けたとして、11月に学校を運営する武生医師会に謝罪と再発防止を求める申出書を提出した。 訴えを受けた医師会は、第三者を含む調査委員会を設置。2025年3月末までに調査結果を医師会に報告し、4月には医師会がパワハラやセクハラの有無を判断したうえで、必要な対策を取るとしている。
「お前は社会人としておかしい」と人格否定の言葉も
教職員からのパワハラやセクハラ被害を訴えているのは▼卒業生の30代女性Aさん▼現役学生の40代女性Bさん▼20代男性CさんとDさんの4人。 このうち、2024年3月に卒業した30代の女性Aさんがカメラの前で証言した。 看護学校でのパワハラ被害を訴えるAさんは「いきなり理由もなく、無言で机に記録物を叩きつけられて、教員になぜそんなことをするのかを聞いても教えてくれなかった。教員から暴言や、人格を否定するような『おまえは社会人としておかしい』とか『お前アホじゃねぇんけ?』とか、実習とは全く関係のない言葉を吐き続けられて、私も理解が追いつかなくて…」と当時の状況を明かす。 Aさんは「なぜこんなことを言われないといけないのかと思った。無視されたり、他の実習メンバーにも『あいつはおかしい』『なんであいつはあんなにできないんだ』と私がいない所で悪口を言われたりして、居場所を失っていった」と訴える。 Aさんの証言によると、武生看護専門学校に在学中の2023年6月頃、教員から「お前アホじゃねぇんけ?よく社会人やってこられたな」などと人格否定の言葉を浴びせられ、その後も「看護師に向いていない」とまで言われたという。