7度のF1王者に多くを学べ。フェラーリF1代表、ハミルトン加入がルクレールの「進歩を助ける」と確信
フェラーリF1チームを率いるフレデリック・バスールは、来季2025年にルイス・ハミルトン(メルセデス)がフェラーリに移籍しシャルル・ルクレールとペアを組むことを楽しみにしている。7度のワールドチャンピオンの加入は、スクーデリアの進歩の触媒となり、非常に才能のあるモナコ人ドライバーの完成度をさらに高めることにもなると考えているためだ。 【写真】シャルル・ルクレールとフレデリック・バスール(フェラーリ) 2024年F1第8戦モナコGP ポルトガルの『Sport TV』の独占インタビューで、バスールはルクレールをどのように評価しているかについて、誰にも疑問の余地を残さないほど明確に語った。彼は「シャルル(・ルクレール)はもっとも純粋な才能の持ち主」であると率直に述べ、「彼は並外れて速く、ストリートサーキットでも、どこへ行っても、状況が少し厳しくなるたびにそのスピードを発揮する」と続けた。 「マシンに適応し、ドライビングスタイルを適応させ、どんなマシンでも最大限にパフォーマンスを引き出す天性の能力を持っているが、彼がまだ若いことを忘れてはならない。彼はF1にいるこの新世代の才能の一部なのだ。したがって、彼はまだレースや選手権に勝つことによってのみ得られるような経験を積む必要がある」 バスールは、ジュニアフォーミュラやザウバーでの経験からよく知っているルクレールの成長に自信を示し、「彼は正しい道を歩んでいるし、成長プロセスも正しい方向に進んでいる。フェラーリの進化に彼が引き続きついてくれば、成長を続けるだろう」と主張した。 さらに彼は、ルクレールの役割はよりドライバー的なものであると明かし、26歳のドライバーが「チームの活動において重要な役割を果たしている」ことを説明した。 「なぜなら、彼がスクーデリアに加わってからチームが経験してきた2、3のフェーズで、彼は重要な役割を果たしてきたからだ。時には彼が、私が着任する前に物事がどのように行われていたかを説明し、私が正しい選択を行えるよう助けてくれる。それはとても素晴らしいことだ」と語った。 長くメルセデスに籍を置いてきたハミルトンがフェラーリに加入するまであと3カ月となったが、バスールはチーム内で争いが起きることを恐れておらず、むしろF1史上もっとも成功したドライバーから学ぶことでルクレールがさらに強くなることを期待している。 「私が今伝えようとしているメッセージは、どのチームにとっても、チーム代表よりもドライバーが常に最大の推進力であるということだ。鍵となるのはドライバーであり、それが私が彼に期待する役割だ」 「我々はすでにそのことについて話し合った。ルイス(・ハミルトン)は自分に何が期待されているかを分かっている。私は確かに彼を頼りにしている。そしてシャルルにとっても、ルイスの豊富な経験に頼って進歩を続けることができる分野がいくつかあると信じている」 [オートスポーツweb 2024年10月12日]