「同時発災の対応を確実に」新体制で初の訓練 再稼働を目指す中部電力・浜岡原発 巨大地震への対処方法を確認=静岡
静岡放送
中部電力の浜岡原子力発電所は、重大事故を起こした福島第一原発や再起動からわずか6日で停止した女川原発と同じ「沸騰水型」の原発です。 【写真を見る】「同時発災の対応を確実に」新体制で初の訓練 再稼働を目指す中部電力・浜岡原発 巨大地震への対処方法を確認=静岡 再稼働を目指す浜岡原発では11月6日、巨大地震の発生を想定した大規模な防災訓練が行われました。 浜岡原発と中部電力本店の職員など約580人が参加した11月6日の訓練では、現在、停止中の浜岡原発4号機が運転していると想定し、震度7の揺れが発生したらどう対処するのか確認しました。訓練用の制御室では地震の発生を受け、原子炉の自動停止や核分裂反応を抑える措置が問題なく作動したことなどを確認し、対策本部に報告しました。 <訓練の担当者> 「(4号機)常用給水全喪失の状況」 訓練では、原子炉を冷やす機能が段階的に失われた想定で、非常用の注水機能を使い、原子炉内に水を送るなどの対応をとりました。浜岡原発では2024年7月対策本部の組織を見直し、緊急時には3号機から5号機のそれぞれに担当者を配置する体制としました。今回は、体制の見直し後初めての訓練でした。 <浜岡原子力発電所統括・広報グループ 榊原浩之専門部長> 「新体制にしたのは、(原子炉建屋が)同時発災した場合に各号機ごとに対応を行うことを目的にしている。訓練を通じてそれが確実にできるかを検証していきたい」 中部電力は浜岡原発の再稼働を目指し、現在原子力規制委員会の審査を受けています。
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