ヒョンデのEVが『攻殻機動隊』とコラボする理由は? 渋谷の体験型イベントに潜入
今回のコラボについて趙さんは、「『攻殻機動隊』という幅広い世代に愛されるIPを通してクルマを知ってもらいたいという願いがあります。そのために、『攻殻機動隊』の持つファンダム層に刺激としてコンテンツを提供し、ヒョンデやEV、そして運転自体に興味を持ってもらえたら」とも話していた。 ちなみに『攻殻機動隊』は、韓国でもとても人気の高いコンテンツだ。本イベントが盛り上がれば、韓国開催もあり得ない話ではないという。 そんな趙さんに韓国のEV事情を聞くと、「国の支援制度もしっかりしていますし、消費者の意識も『この先はEVと水素しかない』というところまで進んでいます」とのこと。では、世界に比べ遅れているともいわれる日本のEV市場は趙さんの目にどう映っているのか。 「日本という国は、方向が決まればものすごい速度で加速していく国です。EVの普及という面では、日本メーカーがどんどん参入して、みんなで底上げをしていかないと、なかなか広がっていきません。ある意味で、今の私たちは、そうした状況になるのを少し待っている状態と言えます。でも、そうした状況にさえなってしまえば、そこから日本のEV市場は面白くなると思います」 ■650馬力の世界をシミュレータで体感! ここからは、実際にイベント会場でどんなことが体感できるのかを紹介していきたい。 まず、メインステージに設置された「IONIQ 5 N」には、通常とは違う仕掛けが施されている。アクセルを踏むことで、「Nアクティブサウンド」と呼ばれる3種類の音源を実際に運転している雰囲気で楽しむことができるのだ。 しかし来場者の中には、渋谷という土地柄もあって、子供など実際にクルマで体験できない人もいるはず。そうした人たちのために、Nアクティブサウンドをヘッドホンで楽しめる装置と、650馬力の世界が10秒間体感できる装置の2つが用意されている。
メインステージの反対側には3台のシミュレータが用意されている。ここではヒョンデが「N」の技術を磨く「世界ラリー選手権」(WRC)をゲーム感覚で体験できる。
会場の床に設置されている4つのQRコードを読み込み、全てのキーワードを集めて「N」の謎を解けば、コラボステッカーがもらえる。この「QRラリー」と「シミュレータ」「ヒョンデの会員登録」の全ての条件をクリアすると、A2サイズのキービジュアルポスターがゲットできる。我こそはと思う人は会場に足を運んでNの謎を解き明かし、豪華アイテムを手に入れていただきたい。 ■ 安藤康之 あんどうやすゆき フリーライター/フォトグラファー。編集プロダクション、出版社勤務を経て2018年よりフリーでの活動を開始。クルマやバイク、競馬やグルメなどジャンルを問わず活動中。
安藤康之