尚志、前半の5点で一気に勝負を決め今年も夏の全国へ
14大会連続16回目となる全国行きのインターハイ出場だ。 6月1日、令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)福島予選準決勝が行われ、尚志は学法石川に6-1で快勝。今年度から男子サッカー競技が福島県開催となり、開催権枠で2校が出場できるレギュレーションのため全国大会出場が決定した。 【フォトギャラリー】尚志 vs 学法石川 尚志は立ち上がりから攻勢を仕掛け、前半3分にキャプテンのMF千住澪央(3年)がSB板垣大翔(3年)の左クロスに頭で合わせて均衡を破った。この先制点で勢いに乗ると、以降もボールを丁寧に動かしながらサイドから仕掛けて決定機を次々に作り出す。圧巻だったのは21分からの5分間。21分にFW長坂隼汰(3年)が左サイドから折り返すと、FW関口元(3年)が巧みなターンから左足でネットを揺らす。2分後には千住のお膳立てから長坂がゴールを奪うと、26分にはMF西丸由都(3年)のFKにCB西館優真(3年)が豪快に右足で合わせて4-0とした。33分にも板垣が加点。前半だけで5-0とし、一気に勝負を決めた。 後半の立ち上がりも勢いは落ちず、38分に右サイドをドリブルで突破した千住のラストパスに途中出場のMF阿部翔大(2年)が反応。冷静に流し込み、リードを広げた。以降はメンバーを変えながらゲームを閉めた尚志。決定機を決め切れない時間帯が続き、最終盤の69分に学法石川のFW村田駿助(2年)にロングシュートを決められたが、磐石の試合運びで勝利を手にした。 「準決勝からのスタートでやりづらさはあった」(仲村浩二監督)。U-18高円宮杯プレミアリーグEASTに参戦しているため、今予選は準決勝からの登場。初戦が代表決定戦という難しいシュチュエーションだったが、千住が奪った電光石火の先制点で肩の力が良い意味で抜けた。 直近のリーグ戦では3連敗を喫していたが、そうした嫌な雰囲気も払拭できたのは好材料。2日の決勝では東北新人戦のファイナルで下している帝京安積が相手となるが、第一代表の座は譲れない。初の日本一を目指すためにも、ここで負けるわけにはいかないはずだ。