日本vsインドネシア先発予想…ケガの上田綺世→小川航基、では谷口彰悟不在の3バックは?「僕らの方が成熟しているかな」久保建英らが語る展望
そこが整理されているだけで、だいぶ入りやすい
あのシーンの改善点を挙げた際、三者三様の受け取り方があることが実に興味深い。そして、それぞれの選手の分析は正しい。あとはインドネシア戦までに、出場する選手のなかで守備での優先順位をつける作業だけだ。 幸いにして、インドネシア戦は他の試合とは異なり、金曜日に開催される。これは日本サッカー協会とインドネシアサッカー協会が事前に協議したうえで、変更になったものだ。海外でプレーする選手が多い日本代表にとって、11月シリーズ初戦までの準備期間が1日多い分だけ、守備の優先順位を確認し、選手それぞれのイメージする絵を合わせる時間が長く取れた。 ディフェンスリーダーの板倉は言う。 「新しく入ってくる選手に限らずですけど、やるべきことは試合前にハッキリさせておかないといけないと思います。そこが整理されているだけで、だいぶ入りやすいとは思うので。まずはその守備での役割とかがハッキリしてることが重要かなと」
谷口と上田の代わりを誰が務めるか
今回、スターティングメンバーを予想する際に注目が集まるのは、負傷した谷口と上田綺世の代わりを誰が務めるか、だろう。 まず、最終ラインである。 前述したように板倉がリベロに移り、その板倉がこれまで任されてきた右センターバックには――6月の代表戦でこのポジションを務めた橋岡大樹が入ることになりそうだ。 橋岡はチーム練習が終わったあと、バックスピンがかかるようなボールを蹴る練習を繰り返していた。まるで、右サイドのスペースに走り出す選手を有効に生かすための準備をするかのように――。 前線に目を移すと、センターフォワードで上田綺世に代わって先発するのは、アウェーゲームで連続ゴール中の小川航基で間違いないだろう。彼には、代表での7ゴール全てを国外で行われている試合で決めているという頼もしいデータもある。 オーストラリア戦は攻撃で思わぬ苦戦をしたからこそ、攻撃陣は冷静に、燃えている。先に失点するようなことがなければ、今回の試合でも不安はない。
何か起こりそうだなという感覚もあるので
最後に、そう思わせるだけの準備を進め、左シャドーでの先発が濃厚な南野拓実の話を紹介しよう。 「自分たちのペースで試合を進められるように、どう戦うか。まずは、立ち上がりからしっかりアグレッシブなプレーをしないと。押し込まれるより、相手を押し込むようなプレーを心がけていければいいかなと思います。(スタジアムの)ピッチを確認したんですけど、ちょっと柔らかいところ、跳ねるところもあったり。シュートを打ったら、何か起こりそうだなという感覚もあるので。僕は攻撃の選手なので、積極的にそういうところを狙っていきたいと思っていますよ」 〈日本代表特集:つづく〉
(「核心にシュートを!」ミムラユウスケ = 文)