要潤「俳優の仕事を辞めようと思ったことは何回かあって」後輩・森崎ウィンとの初対談で意外な胸中を告白
憧れの人はブルーノ・マーズと大杉漣
さらに、憧れの人について聞かれた森崎さんはブルーノ・マーズさんだと海藤。「ライブに行く理由を作ってくれるアーティスト」と語ると、ここでも要さんも強く共感する場面も。 そんな要さんは自身の憧れの人を聞かれると、2018年に亡くなった大杉漣さんの名前をあげました。 要 : 僕はですね、憧れというか、大先輩で、心の師匠だと思っているんですけど、大杉漣さんっていう俳優さんがいらしたんですけど。その方に役者道って言ったらあまりにも古臭い言葉ですけども、そういうのを学んだんですよね。 俳優って、なったものの、自分がどうあるべきかとか、自分がどういう風に立ち位置を作っていっていいかっていうのは、教科書がないじゃないですか。 森崎: そうですね。 要 : 誰かが教えてくれるわけでもないじゃないですか。もちろん自分の中にあるものを出すのが俳優なんですけど、演じる以外のところで俳優として、これから年齢とともにどういう風に立ち位置を築いて、どういう風に俳優というものを考えて捉えていけばいいのかっていうのが分からなかったんですよね。
俳優論語る 自分の芝居に納得いかないのは”永遠”
2001年に『仮面ライダーアギト』で俳優デビューを果たした要さんは、それ以降も様々なヒット作品に出演しお茶の間の人気者に。 しかし、その裏では人知れず悩みもあったそうで... 要: 若い時にすごく人気があったり、キャーキャー言われてすごく忙しくやらしてもらったんですけど、なかなかそれでは僕がこれから歳を取っていくにしたがって、どういう風に、俳優として生きていけばいいんだろうっていうのを漣さんは色々教えてくれたんですよね。 撮影をしてモニターを見て「はい、じゃあチェック」って言われて全然納得いかないじゃないですか。自分のお芝居に、基本的に。「よっしゃー!」なんて思ったことは一回もないじゃないですか(笑)。いつもがっかりして、“こんな芝居しかできなかった“って、漣さんに相談しに行くと、「いや違うよ、永遠だよ」って。 森崎: 漣さんがそれ言うんですか…! 要 : 永遠にこの気持ちなんだって。永遠なんだと思ったらちょっと大変ですけど、でもちょっと楽になったりしてね。“そうか永遠なんだ”って。だからこそ頑張らなきゃいけないし、目の前のお芝居、目の前の役について一生懸命頑張らなきゃいけないんだよというメッセージをくれたような気がして、すごく楽になったんですよね。芝居って難しいじゃないですか。 森崎: 要さんがそれ言うんだったらもう何も言えないですよ。